[災害避難場所案内図]
三郷市内で見つけた看板。
防災に関する情報は、最近では多くの場合、SNSで周知されていることが多い。
しかし、必ずしもすべての人がSNSを使いこなしているわけではないことにも注意することが必要である。
このようなアナログな情報が、各地にあることは重要である。
地元住民以外の旅行客などにとっても、この情報は役に立つ。
2019年の胆振地方中東部地震の際に札幌に滞在していたが、いざとなった時にどこに避難したら良いか分からなかった。
こんな看板があったら助かった。
(20210901)
[防災の日:自然災害から身を守るための素振りを!!]
『避難にはつきものの、いわゆる「空振り」について述べておきましょう。避難したけれど、結果的には大きな災害は起きず、避難しなくてもよかったのではないか。このように思うことはたしかにあります。こうしたことを私たちはふつう「空振り」と言います。
しかし、私は、「空振り」ではなく、むしろ「素振り」、つまり、よい練習の機会だったととらえるべきだと思っています。』
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/433556.html
京都大学防災研究所教授・矢守克也氏の言葉である。
テレビで、自然災害の被災者にインタビューすると、こんなひどい災害には70年の生涯のなかで1度もあっていないといった回答が紹介されている。
しかし、日本列島は地理的・地質学的位置のためもあり、まさに自然災害のデパートである。
自然災害危険地域は日本列島に無数にあるといってもよい。
ある場所で70年間何もなかったといっても、日本列島では毎年どこかで災害は起こっている。
日本列島に住んでいる限り、自然災害に会うのは確率の問題なので、当たることは十分にある。
ちなみに、筆者は70年あまりの人生の中で、宮城沖地震、東日本大震災、北海道胆振東部地震と3回も大地震に遭遇した。
宝くじに当たる確率より高いかもしれない。
矢作氏のご指摘のように、自分の周りで起こりそうな自然災害に対しては、常に素振りをして力をつけておくことが重要である。
(20210901)
宇宙創成から現在の地球まで138億年の歴史(BIG HISTORY)の中で、ヒトと自然とのあり方を地質学を中心に考えていきます.
現在起こっている自然災害への対応,環境問題などについても広い視野から考え,活動していきます.
天野地質研究室
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